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議会の人事  [議会の見かた]

そういえば、今回の定例会では議会内の人事の動きもありました。

議会人事とくれば、一般的には議長・副議長のポストのことが話題に上ることが多いようですね。
本来、議長(副議長も同様)の任期は、地方自治法の第103条の第2項に「議長及び副議長の任期は、議員の任期による」と書かれているのだから、4年が当然ではないのか、2年で交代する慣例はポストのたらい回しではないのか…といった批判がされたりもします。

意外にも、議会運営の専門家中の専門家ともいえる中島正郎氏は、著書の中で「絶対4年かというと、それも酷です。」と書いているのです。なかには1年とか半年で交代する議会もあると紹介されていますが、いずれにせよ、「住民に迷惑のかかることもないでしょうから」とか「それぞれの議会に任せましょう」と書いています。

ちょっと拍子抜けな感じです。

まあ、それはともかく、基本的には任期は4年です。
が、江別市議会では、少なくとも私が議員になってからは2年で交代しています。
形としては、2年目の第2回定例会(6月議会)の初日に、「議事の都合により暫時休憩いたします」と議長が休憩を宣言し、休憩の間に、議長から副議長に「一身上の都合により議長を辞職したい」旨の申し出がされます。
その後、副議長が議事運営を行い、「議長の辞職について」を追加議題とし、議長の辞職の許可を諮り、議会の同意を得て、「議長の選挙」がさらに追加されます。

議長の選挙は、地方自治法第118条に公職選挙法の規定を準用して行うと定められています。

当然、江別市議会でも、投票用紙に被選挙人の氏名を記載し投票します。

副議長も同様の手順で行われます。

ところで、みなさんには興味のないことかもしれませんが、118条の2項には、「議会は、議員中に異議がないときは、前項の選挙につき指名推選の方法を用いることができる。」とされているんですね。

常任委員会等の委員長・副委員長を決める際には、江別市議会ではいつも氏名推薦の方法で行っていますが、議長・副議長の選出も氏名推薦で行うことができるなんて、考えたこともありませんでした。

議会外の方にはあまり興味のないようなことを長々と書いてしまいましたが、2年で交代することをどう考えるか…についてです。

私としては、議長・副議長の仕事は想像以上に激務のようですので、2年くらいで交代するのもアリではないかなと思います。
また、このポストについていると、できなくはないとはいえ、一般質問もしづらいですから、4年間ずっとというのも気の毒な気がします。

さらに現実的な問題として、常任委員会の委員の任期は2年と、江別市議会委員会条例に定められており、そのたびに委員の入れ替わりがありますし、委員長・副委員長の選出をしなければならず、その人事も含めて考えると27名の定数(現在欠員1)でのやりくりは、議長・副議長もあわせて考えなければ難しいのではないかと思います。

そんな事情の下で、2年に一回の議会人事が行われています。


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