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「戦争法案」に関する請願・陳情 [市政の話題]

江別の6月議会は、6月29日に閉会しました。
今回の議会で焦点となった議題の一つが、「戦争法案」に関する請願と陳情だったと思います。

【請願】
・「安全保障関連法案の徹底審議と国民への充分な説明責任を果たし、拙速に成立をさせないことを求める意見書」の提出について
【陳情】
・戦争につながる安全保障関連2法案(国際平和支援法、平和安全法制整備法案)の廃案を求める意見書採択について
・戦争法案に反対する意見書を国に提出することを求めることについて

以上の請願1件、陳情2件です。

政府は「平和安全法制」と言ってます。
マスコミでは、「安保法案」と呼んだりもしています。
どちらにしても、この一連の法案の問題点は「戦争法案」と呼ぶべき内容だということにあります。

国会に提出された法案自体を、一つひとつ読んでいくのは難しいかもしれませんが、例えば平和安全法制整備法の新旧対照表を見ながら、ちょっとした文言の変更の意図を探るつもりで読むと、なるほどと思えるハズです。

その際、日本共産党のホームページで国会質問ダイジェスト等を参考にしていただくとわかりやすいです。
日本共産党が、勝手な解釈をしているのではなく、法案自体に書かれていること、米国の文書、過去の国会答弁など、事実に基づいて指摘していることが分かると思います。

さて、江別市議会に提出された請願と陳情は、審査を付託した総務文教常任委員会でも最終日の本会議でも、採択・不採択(≒賛否)が同数となり、総文では委員長裁決、本会議では議長裁決で不採択とされてしまいました。
とても残念です。
特に請願は、法案自体への賛否ではなく、「国民への説明責任を果たし、拙速に成立させないことを求める意見書」の提出を求めているのですから、民主主義では基本的なことで、誰でも賛同できるものだと思います。
実際、慎重審議を求める意見書が、自民党系の会派も公明党会派も含めて全会一致で提出されている議会が全国各地、北海道内でもいくつもあるのですから、江別市でもなんとかならなかったのかと残念で仕方ありません。

国会では、今月15日にも衆議院で採決を強行しようとしているとのこと。
国民の不安の声を無視して強引に進めようとする安倍政権に、ゾッとします。

国会では、自民党と公明党が多数を占めていますから、採決すればきっと通ってしまうことになるでしょう。
ここは国民の声を大きく広げて、「強行採決したらマズイ」と思わせる状況をつくることが大事だと思います。

日本共産党江別市委員会では、平和に関する活動をしている市民団体とも協力し合って、毎週水曜日の午後3時半から30分間、市内のどこかで街頭宣伝・署名行動をしています。
署名用紙はこちらです
ぜひ、ご協力ください。




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コメント 5

ノム

こんにちは。
議員活動お疲れ様です。
江別市在住のノムと申します。

今回の記事に「戦争法案」とありますが、「戦争法案」なる法案は
今国会で審議・議論されておりませんね。

戦争をするため・戦争になる法案として本来の目的から離れた
方向へと誘導するような名称を作って表現されるのはいかがなものか
と思います。

どうしたら拡大している安全保障上の危機から私たち国民を守るか?
そのための議論をお願いしたいですね。

もし、憲法違反といわれるのでしたら憲法を変える議論をすべきと思います。
また、現行憲法で国も国民も守れると仰られるのでしたら、それは嘘ですね。

現に何の罪もない日本人が大勢北朝鮮に拉致されています。
これは戦争行為とも言える主権侵害ですね。

拉致されている方たちを取り返すことに障害となる憲法は憲法といえません。

どうすれば取り返すことが出来るのか?
大いに議論をお願いしたいです。

話し合いといいつつ数十年経ちます。

自分の家族が拉致されていたら思うといたたまれない気持ちになります。

中身のある議論をお願いしたいものです。

取り留めのない文章で失礼しました。

江別市民のための今後の議員活動に期待いたします。
頑張ってください。

by ノム (2015-07-11 16:58) 

高橋

ノムさま、コメントありがとうございます。

確かに、「戦争法案」という言い方は価値観が入ってますね。
私はそう思うから、その呼び方を使わせていただきました。法案を読むと、「戦争に加われる」ようになっていますので、政府の発表している通称も含めて書かせていただきました。
本当の法案名を書いたら、きりがありませんし・・・

ご指摘された北朝鮮による拉致問題は、今回の法案と関係あるでしょうか?
求められているのは、政府の外交能力だと思います。

いろいろありますが、いずれにしろコメントをいただいたことはうれしく思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。

by 高橋 (2015-07-11 19:47) 

ノム

こんばんは。
お答えいただきましてありがとうございます。

今回の法案に関わらず、個別的自衛権を認めている時点で
日本は戦争の出来る国です。
他国からの侵略行為などに対して防衛出動を下令された時点で
戦闘状態になりえますので、今回の法案で「戦争の出来る国」と
言うのは違うと思いますね。

ただ、アメリカの意向でアメリカの国益を優先して集団的自衛権と
して戦闘に加わるようなことは避けなければならないと思います。

かつてイラク戦争でもアメリカの主張に反対して戦闘に加わらなかった
国はいくつもあります。

その点には歯止めが必要だと思います。
アメリカにノーを言うためにも対等な安全保障体制にしていかないと
思いますし、それが国際社会における常識だと思います。

北朝鮮による拉致事件(問題ではないと思います。)
今回の法案と大いに関係あると認識しております。

不法に日本国民を拉致誘拐されておりますが、諸外国が同様の
事件に多くの国民が巻き込まれたらどのように対処するでしょうか?

当然、最初は平和裏に外交交渉で対応されると思いますが、それで解決
出来ない場合はどこの国も軍事力を背景に交渉をして、最終手段として
武力行使も辞さないという姿勢になるはずです。

しかし、日本は憲法9条の制約でこちらから武力行使をちらつかせての
交渉は出来ないので北朝鮮に舐められて(言葉は悪いですが)いる
ために交渉が長期化・難航化しています。
7月4日の期限を延長すると言って来たのは、まさに経済制裁しか出来ない日本をあざ笑っているためではないでしょうか?

つまり、現行憲法では拉致事件ひとつ解決できない現実があります。
その憲法下において最大限の効果のある法整備をするというのが
今回の法案の考え方と理解しています。

ですから拉致事件と今回の法案には国民を守るという一番大切なところ
で繋がっているのではないでしょうか?

政府の外交能力の問題として片付けるのは、国政に参加している共産党さん、そして地方議員であっても市民の安全や平穏な暮らしに責任の
ある方の発言としては無責任に思えます。

どうか、国民、市民の安全を守るために反対や法案の廃止を訴えるだけでなく、しっかりとした議論をお願いしたいと思います。

一市民がなかなか意見を述べさせていただく場所がないので高橋さんの
ブログにコメントとして書かせていただきました。

こういう意見もあるのだということをお知り頂き、今後の議論に生かして
いただけたら嬉しく思います。

改めて高橋市議の今後の活躍をお祈りしております。
ありがとうございました。
by ノム (2015-07-12 21:02) 

高橋

ノムさん、あらためてコメントをいただきありがとうございます。

今回の法案の焦点となっているのは、集団的自衛権の点にあります。
国会での質疑応答も、そこが中心となっていますし、政府もそうした観点で答弁されています。
ですから、大きな問題となっているし、憲法に反すると指摘されているのではないでしょうか?
個別的自衛権については、今回の法案の中心問題とはなっていない筈です。

残念ながら、市議会レベルでの議論は今回の請願・陳情の審査で終わりです。
自民クラブも公明党も、一般論の範囲の討論に終始し、法案の内容自体に踏み込んだ議論はほとんどありませんでした。

今後の議会活動は、市政の範囲が中心になってくると思います。
市民に、より直接的にかかわることですので、党派を超えて議論していきたいと思います。

by 高橋 (2015-07-14 16:17) 

ノム

こんばんは。
お答え頂きありがとうごさいました。
今後も江別市民の幸せな生活のために
ご活躍されますこと、お祈りしております。
by ノム (2015-07-15 21:51) 

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