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請願:泊原子力発電所の安全対策に関する説明会を求めることについて [市政の話題]

22日の北海道新聞、特に江別版をご覧になった方は、江別市議会のことが大きな見出しで書かれていて、驚いたことと思います。

12月議会では、市内の団体「脱原発!子どもたちを放射能から守ろう!!江別実行委員会!!!」が提出した「泊原子力発電所の安全対策に関する説明会を求める」請願が、全員一致で採択(請願に賛成ということ)されました。

議会では、「請願」は紹介議員が付くものとなっていて、この請願は民主・市民の会と日本共産党議員団から紹介議員が付きました。
請願の審査が総務文教常任委員会に付託されると予想されたので、総文に所属していない議員が紹介議員になる・・・ということで、日本共産党議員団からは、私が紹介議員に名を連ねました。

請願の内容は、泊原子力発電所と江別市は、85㎞ほどしか離れておらず、チェルノブイリ原発事故の際は半径80㎞が避難対象となったことから、泊原発で事故があればどのようにして安全確保すればよいかわからないこと、福島第一原発の問題は未だに解決しておらず、原発事故は一民間企業の問題ではないことなどを訴え、万が一、泊原発で事故が発生しても、市民とともに適切な対応ができるように、江別市で泊原発の安全対策等についての説明会が開催されるよう、江別市議会として求めてほしいという内容です。

まさに、率直な市民の要望です。

北電は、後志管内での説明会で終わりにしようとしていたところ、札幌市や北海道からも説明会の要請があり、「北海道内にお住まいの方を対象に」ということで、9月18日に札幌市で説明会を開いています。

それにしてもですよ!この広い北海道で、札幌市でやれば事足りるというような姿勢は、いかがなものかと思います。
江別市は、札幌の隣ですので、札幌での説明会に参加できた方もいらっしゃいます。
それでも江別でも!との求めに、江別市議会は全員一致で賛成しました。

議会最終日の本会議では、私が討論に立ちました。

江別市は泊村から東側にあり、もしも放射性物質が漏れるようなことがあれば偏西風よって影響を受ける心配があることや、泊原発でつくられた電気は札幌の西野変電所に送られ、札幌圏で消費されることなどからも、江別市民として説明を求めるのは当然なことといった思いを述べました。

この請願自体は、泊原発の再稼働について是非を論じたものではないので、「説明会を求める」ことに絞れば当たり前のことではありますが、それにしても全員一致で採択できたことはうれしいことです。

この結果を受けて、会長会議で対応を協議したとお聞きします。

新聞報道の通り、1月にも議会を代表して議長が直接、北電に要請書を提出するとのことです。

実の所、議会としてどんなことができるのだろうと思っていました。

地方自治法第99条には、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」とされていて、民間企業は対象になりません。

ですから今回は、法の定めによるものではなく、「要請書」という形を取ります。

さらにいえば、こんな対応をするのはめったにあることではないと思います。
北電という、北海道全体に、しかも住民の生活に大きな影響をもつ企業だから、こうした対応を取ることになったと理解しています。

北電には、ぜひ説明会を開いて、しっかり説明していただきたいと思います。


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