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可を諮る原則 [議会の見かた]

日本共産党の第26回党大会が、昨日、終了しました。
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昨年11月に大会決議案が示され、日本中の党組織で討議され、地区ごと、都道府県ごとの会議を経て、今月15日から4日間にわたって開かれた党大会での討論も通じてさらに深められ、昨日の採択となりました。

党大会のようすは、日本共産党のホームページで主要な部分をご覧いただけますし、赤旗紙上では討論の概要も日々、伝えられてきました。
全党で練り上げ採択された決議は、日本共産党として責任をもって国民のみなさんに示す政策でもありますし、党建設の方針でもあります。
2010年代に「党勢倍加」 ― 簡単なことではありませんが、国民の声に応えるためにも、もっと党を大きく力をつけていかなければなりません。
大変だけど、がんばらねば…

と、そこで、
日本共産党の決議案等の採決の方法についてです。

地方の党会議でも同様の採決方法をとっているのですが、
挙手による採決の際、議長は「反対」「保留」「賛成」の順に挙手を求めます。

ここが議会とは大きく違うところですね。

議会では、採決は「可を諮る原則」というのがあり、「〇〇に賛成の諸君の起立(挙手)を求めます」と議長は諮ります。
これは
「反対の者の挙手・起立を求めて、それが少数であったとしても、賛成者が多数となり可決するとしてはならない。挙手・起立しなかった者のなかには、棄権した者が含まれている場合もあるからである。」
ということだと、一般的に説明されています。
江別市議会の会議規則では、「議長が表決をとろうとするときは、問題を可とする者を起立させ、起立者の多少を認定して可否の結果を宣告する。」と定められています。

もしも採決の結果、賛成者が少数であれば、その議案は認められなかったということ=「否」ということになります。

江別市議会ではこれと違った運営がされる場合があるので、改善の検討が必要かもしれません。


さて、日本共産党では「反対」「保留」「賛成」の順、つまり「可」から遠い方から諮ります。
きっとこれは、政党という共通の政治思想を持っている団体内部の意思決定だからでしょう。

日本共産党では時間をかけて日本中の組織で討議し、党大会でも時間を割いて討論をし、その内容を反映させて決議案の修正・補強もしたうえで採決するのですから、「賛成」が見込まれるなかでの採決となります。
それでも意思表示の機会として「反対」「保留」も諮っているのでしょう。

それにしてもやっぱり、最後に「賛成」で一斉に代議員証が掲げられるシーンは感動します。
これは党員だからなのでしょうね。

こうして決めた大会決議なのですから、しっかりがんばっていきます!

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